ドン・ドン・ドンキ、シンガポールにオープン

木曜日 , 1, 2月 2018 ドン・ドン・ドンキ、シンガポールにオープン はコメントを受け付けていません
日本でディスカウント店として有名なドン・キホーテが明日オーチャード・セントラルにシンガポールで初の店舗をオープンします。ドン・キホーテというレストランが既にデンプシーロードにあるため、この24時間営業の店舗はドン・ドン・ドンキと命名されました。このシンガポールの2階建ての1,397㎡の店舗は、日本の店舗と同等の規模と品揃えです。 日本のドン・キホーテは、トイレットペーパーから中古のロレックスの時計に至るまで幅広い日本製品を一店舗で揃え、その多くが安価に提供されることで知られます。例えば、Ebayで17.49ドルで販売されている140g入りプレミアムホイップ洗顔は3.90ドルです。また、煎餅や餅などの日本の様々な菓子が90セントで販売されます。 ドン・キホーテは1978年に安田隆夫氏が創業し、現在は日本、ハワイ、米国で368店舗を展開し、今年6月末までの事業年度は、売上8,888億円(100億シンガポールドル)でした。 全てが一店舗で揃う品揃えをコンセプトに、個々の店舗に商品の選択と価格設定の決定権が与えられているので、店舗毎に地域の顧客ニーズに適した製品を販売しています。 シンガポール店は北海道マルシェと提携しており、1月下旬にはディスカウント店の隣にレストランとフードコートの融合をコンセプトとした店をオープンします。 ドン・キホーテの創業者であり、会長の安田隆夫氏はシンガポールでの店舗の拡大について語りました。安田氏は2015年にシンガポールに移住しました。北海道マルシェには、セルフサービススタイルの8つの店舗があり、夕食時にはナイトマーケットをコンセプトに営業します。ドン・キホーテと北海道マルシェの2つのブランドは、日本の食品、製品、レストラン事業をシンガポール人にリーズナブルな価格で提供します。ドン・キホーテをシンガポールに出店するという考えは、安田氏が2015年にシンガポールに移住し、同国の物価の高さを知ることにより生まれました。「当時、私は半ば引退した状態でしたが、シンガポールに移住して、シンガポールと日本の物価の違いに驚きました。日本で1ドルで売られているものが、シンガポールでは2〜3ドルで売られているのです。」と同氏は昨日の記者会見で話しました。 その後、北海道マルシェからパートナーとしてシンガポールへの出店を誘われたとき、同氏はすぐに同意したそうです。 安田氏にとって、シンガポールへの出店には戦略的な発想もあります。まず第一に、シンガポールではコストが高いため日本で販売するより製品が20%程度高くなってしまいますが、それでも競合他社と比較して低く抑えられる点にあります。 ドン・ドン・ドンキには約30,000品目の製品があり、シンガポール人向けに厳選された新鮮な野菜や肉を含む食料品、飲料、パーティー用品、衣装、衣類、化粧品、家庭用品などの幅広い製品が陳列されます。そのうち3分の1は北海道から調達したものです。 次に、安田氏は東南アジアへの拡大も計画しています。シンガポールは重要な地域本部としての役割を持っていると説明しました。加えて、シンガポール国内での拡大も検討しています。来年6月までにTanjong Pagarにある100amモールに次の店舗を開店する予定ですが、これを含めて今後4、5年間で少なくとも10店舗にする計画です。 「当社にとって、シンガポールは非常に重要な市場です。関係者が英語を話すグローバルに拡大しやすい環境なので、最適な拠点だと言えます。」と安田氏は言います。 学生で買い物客のNancy Limさん(21歳)は、ドン・ドン・ドンキの開店を心待ちにしていると語りました。 「私はドン・キホーテで買い物をしたことがあるので、シンガポールで開店することはとても嬉しいです。シンガポールに他にもある単一価格のディスカウントストアとは異なり、ドン・キホーテの製品は高品質で手頃な価格です。それに、菓子や寿司の品揃えも気に入っています。」